アメジストは加熱するとシトリンになる仕組み
市場にでまわっているシトリンの多くはアメジストを加熱処理したものです。
水晶に微量の鉄物が内包され放射線の影響で紫色に変化するそうなのですが、そこから更に加熱されるとイオンの変化によりシトリンが出来るんですよ。
人工加熱シトリンはブラジルで1883年に発見された現象で、その後市場に出回る様になります。
人工?
と思われるかも知れませんが、宝石ではこの手法は一般的で認められている手法なんですよ。
実際に天然の非加熱シトリンか、人工の加熱シトリンかは鑑別では調べらません。
シトリンが出来上がる過程では自然の放射線により加熱が行われ色が変化しシトリンになります。
パワーストーンとして、人工的なものを嫌う気持ちはよくわかるのですが、現在流通しているシトリンの殆どはアメジストを加熱したものです。
また、中国の市場等ではシトリンを購入する際「これは人工的に加熱してるの?」などと確認しても
答えは「天然」と返ってきます。
それはそちらの工場等では熱処理を行っていない場合が多いです。
原石で仕入れを行った際に既に加工されてるのではないかと推測します。
なので、既に処理を行った状態で入荷、販売されているので天然の色と言われるのだと思います。
※着色を除く
実験開始
今回用意したアメジストは3種類
1.シリウスアメジスト
2.アメジスト原石(高品質)
3.アメジスト原石
シトリンを作るには400度から450度の熱が必要だと事前情報があったので
家庭内で何かその温度になるものはないか調べました。
オーブントースター・・・180度から230度ほど
IHクッキングヒーター・・・160度から180度ほど
ろうそくの火・・・300度から1400度(外炎1400度、内炎500度、炎芯300度)
お~これはアロマキャンドルがいいかも!(見た目もキレイかなぁ)
といういきさつで、キャンドルを用いて実験を開始することにしました。
実験前に気を付けること
- 子供は大人と一緒に行う事
- 火事に気を付ける(水の入ったバケツを準備)
- 周りに燃えやすいものを置いてないか
- 高価なアメジストを用意してないか
- トイレは済ます(どれくらいの時間がかかるか分からないため)
- スマホの充電は充分あるか
- 虫よけ
鉢の上にキャンドルをのせ、花台(ステンレス製)を置きました。
30分経過後、ピンセットで取り出して観察したところ
何も変わりありませんでした・・・・
虫よけスプレーの塗り忘れ箇所を刺されるというだけです。
これでは拉致があかない!
ガラスの器で加熱している原石と並行して試験管で実験開始
すぐに試験管が真っ黒のススに覆われて中身が見えません
30分ほど確認を繰り返し加熱を行った結果
上記のようになりました
加熱している間、試験管を直接素手で持っていましたが
手も怠くなるので何か固定出来たらベストです。
なんだか白っぽいものに・・・
この時点で実験を開始し2時間が経過・・・
高品質アメジスト原石です、端が若干透明?気のせいレベルです
あわよくばアメトリンが作れるかも!
シリウスアメジストのアメトリンとか最高に可愛いかも!
などと考えていたのですが、結果は失敗でしたが夏休みの実験の様でワクワクしました。
まとめ
実は電気炉を使用すると簡単にアメジストからシトリンを作ることが出来るそうです。
陶芸窯等お持ちであれば実験してみるのも良いかも知れませんね。
今回の感想等お聞かせください~
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